雨の中の挑戦 〜あの日のゴールまで〜
冷たい雨が静かに降り続ける中、スタートラインに立った私は、胸の奥に小さな決意を灯していました。
「今回は、歩かずに走りきる」——その一心で、一歩を踏み出したのです。
走り始めて間もなく、体が少しずつ温まり、寒さで足が止まるようなことはありませんでした。
第一関門となる3.9km地点も、スタートから43分で無事通過。
初めての大会で、雨というコンディションの中、それでも走れていることに、静かな感動を覚えていました。
制限時間内のゴールは無理かなーと内心諦めかけた。けれど、途中でスタッフの方に声をかけられたあの瞬間——
「あと10分ですけど、どうしますか?」
そう言われた私は、反射的にこう答えていました。

がんばりまっす!
その声には、自分でも驚くほどの力がこもっていました。
終盤、息が浅くなり、過呼吸のような苦しい呼吸。まるで喘息のように胸がつまる感覚。
それでも、必死に呼吸を整え、倒れそうな身体に「まだ行ける」と言い聞かせました。
少し気分が悪くなり、「もしかして低血糖?」と不安がよぎったけれど、足を止めることはありませんでした。
ただ、ゴールを目指す——その意志だけが、私を前に進ませていたのです。
そして、ついに——
制限時間は過ぎてしまったけれど、最後尾のビリでなんとか完走できました。
来年の目標は、制限時間内のフィニッシュ。
あの日の雨と、沿道で温かく声をかけてくれたボランティアの方々、そして見守り応援してくれたすべての人に、心から感謝しています。
あの日、雨の中を走った自分を誇りに思う。そして、来年もまた走り出す。

編集後記
実は、制限時間内に完走できないと「完走証」はでない…
はずだったのが
忘れた頃に「完走証」が郵送されてきましたぁ♡


びっくりでしょぉ!完走したんだからあげようかぁって話になったのかなぁ(笑)
なんにせよ嬉しかった♡
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